東京都江戸川区西葛西の行船公園内にある江戸川区自然動物園のレッサーパンダを紹介しています。

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久しぶりの投稿です。
新年に江戸川区自然動物園のレッサーパンダ達に会いに行きました。
雨が降り始め来園者もまったくいない中、繁殖期で気が立っているのか、ブナ君がユウユウさんを追いかけて噛んでしまいました。



繁殖期になるとブナ君の行動が強引になってしまうので、今後は繁殖期が終わるまでは個別展示に切り替えるそうです。

この後ユウユウさんはブナ君に追われるのが怖くて、雨が強くなり屋内に入りたいのに一時間以上も入るのをためらっていました。誰よりも美しく気高いユウユウさんが戸惑ってウロウロする姿を観るのは切なかったです。

ユウユウさんには以前にもブナ君によって怪我を負わされているので、もう二度とつらい思いをさせたくないのですが、17歳になってもブナ君の強引さは衰えるところを知らず、放飼場に響くユウユウさんの悲鳴と飛び散る毛が悲しいです。

私も10年以上かけて多くのレッサーパンダを観察してきましたが、ブナ君のような強引な行動に出るオスは他にいませんでした。江戸川Zooもレッサーパンダの飼育歴がない中で最初に迎えた個体がこのブナ君で、他園館でのレッサーパンダ飼育のノウハウが通用しないブナ君の展示には苦労されたことでしょう。

私なりに考えましたが、ブナ君のようにメスの機嫌を伺って距離を保つことができないオスこそ、黄金期の市川Zooのようにタイミングを見計らって繁殖行動の起こる数時間だけメスと一緒にするという熟練の飼育技術が必要なのだと思います。それは観察の手間と卓越した飼育技術を要するでしょうが、ブナ君のような極端に強い行動に出る個体は滅多にいないので、今後このような個体が出てきたときに思い出して対処していただきたいです。そうでないとペアを組まされるメスが不幸すぎる……。

今後レッサーパンダの性格分析や飼育技術が進んで、レッサーパンダの個性に合わせて飼育方法を選択できるようになることを願ってやみません。

最後に、この記事のタイトルの「可愛くないレッサーパンダ」という表現は、カワイイカワイイと言われるレッサーパンダの姿形の先にある、個性ある動物としての複雑さに焦点を当てて見てみて欲しいという思いで用いました。決してブナ君が可愛くないという話ではありませんから、誤解なきよう。
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