東京都江戸川区西葛西の行船公園内にある江戸川区自然動物園のレッサーパンダを紹介しています。

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毛皮は誰のもの1

今日の写真は江戸川区自然動物園のレッサーパンダ、ユウユウさんです。

当たり前ですが、このようにして丁寧に毛づくろいされたユウユウさんの毛並を見て、「触りたーい」という人は多々いますが、「あれを殺して、あの毛皮を身にまといたーい」などと言う人は一人もいないわけです。
あのフカフカのシッポをマフラーにしたいと語り合っている人はよくいますが、目の前に生きている動物の命を奪ってまでその望みを実現したいと本気で考えている人はいないでしょう。

動物園に通うようになって、動物たちの毛づくろいの姿を頻繁に見るようになりました。
そして知ったことは、あの毛皮は身を守るための保護色や模様だったり、異性を惹き付けるための鮮やかな色だったり、水や土の侵入を防ぎ体温調節の機能を果たしたりするから、自分の命(or遺伝子)を護るために動物たちは毛づくろいに手間暇をかけるのだということです。

あの美しい毛皮は動物一頭一頭のものであって、人間のためにこの世に生み出されたものではないことが身にしみて解りました。

その一方で、ファッションのために動物の毛皮を望む人間は相も変わらず居続けます。

毛皮は誰のもの3

毛皮の肌触りの良さや色柄へのこだわりは分からないでもないけれど、そこに毛皮の持ち主の命が存在することへの想像力がポッカリと抜けてしまっている人が少なからずいませんか。

そういう人々は「カワイイー」「カッコイイー」と言ってためらいなく毛皮製品を買ってくれるので、売る側は作れば売れるから戸惑いもなく毛皮製品の生産を進めています。
もちろん毛皮が動物の命と引き換えの物であることを知識として知らない人は買う側にも売る側にもいないでしょうが、良心の呵責などという甘っちょろい概念より買う側はオシャレを、売る側は現実的な金儲けを迷いなく優先させています。

アパレル業界に転職して知ったのは、何よりもオシャレが優先という価値観の人間が結構いることです。
私などは毛皮は着たくないし、部分遣いのリアルファーが付いた商品もできれば避けたいので、人によってこんなにも毛皮に対する感覚が異なるのかと、最近は心底ゾッとしています。

毛皮は誰のもの2

話の収拾がつかなくなって自分でも何が言いたいのか判らなくなってきましたが、私が言いたかったのは、「もっと生きている動物を見よう!」ということなのです。
動物たちが自分の毛皮を毛づくろいしている姿を見て、それでも動物によって大事にメンテナンスされたその毛皮が欲しいのかを私は問いたい。

あと余計なことですが、毛皮のコートとか着ている自称オシャレな人に、「鈍感じゃねーの? 色んな意味で」と言ってやりたい。きっと言えないけれど。
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コメント
この記事へのコメント
いつも楽しい記事をありがとうございます
もう随分前から拝読しております。
私も、皮コート・毛皮類は一切買いません。少なくとも現代日本では
必要無いのではないかと思います。
ただ、ユウユウさんに首に絡み付いていただいて、街中を歩いてみ
たいという妄想が、しばしば浮かびます。
2009/11/04(水) 00:22 | URL | か #-[ 編集]
か さん
か さんは、時々書き込みをしてくださっていた「か」な人さんとは別人なのでしょうか。

それはともかく、確かにエスキモーならまだしも、日本で防寒という点では毛皮はなくても大丈夫ですよね。
代替品も充分にありますし、フェイクファーもどんどん本物に近付いています。
本物を使いたいなら、まずはウサギの飼育から始めてみると良いと思います。

ユウユウさんに首元に絡み付いていただくのは、私の方が先です。
そのためなら噛まれるのも引っ掻かれるのも覚悟はOKです。
2009/11/06(金) 00:39 | URL | yo-co #w4Ib0zSU[ 編集]
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